【風俗で盗撮がばれた実例】
※個人情報保護のため、ご相談内容の一部を変更しております。

先日出張先のビジネスホテルで風俗を利用しました。出張先だったこともあって気が緩み、いつもならしないのですが「盗撮してみたい」という気持ちに駆られてしまいました。

風俗に電話をした後で、携帯を使って盗撮しようと思い枕の下にスマホをセットしておきました。その後女性がホテルの部屋に来ましたが、スマホのことは気づかれないままサービスを受けることができました。

しかし女性が帰った後で携帯に風俗から連絡が入りました。出てみると男性の声で「先ほど対応した女性から盗撮されたと報告があったが本当ですか?盗撮は禁止と利用規約に書いてますよね?一度ちゃんと話をしたいのでそちらに伺います」と言われ、程なくしてドアがノックされました。

まさかばれているとは思わなかったのと、実際に盗撮したことがばれるとどうなるのかをあらかじめ調べていたこともあって怖くなりしばらくノックを無視していましたが、「おい!いるのはわかってるんだ、出てこい」とドスのきいた声で怒鳴られ、ドアを蹴り始めたため、このままではフロントに通報されてしまって盗撮をしたことが他の人にばれてしまうと怖くなり、ドアを開けました。

少しドアを開けると、その隙間から男性が強い力でドアを引っ張り、そのまま中に入ってきました。「枕の下に携帯置いて盗撮したらしいな」と携帯を出すように言われました。私は観念して携帯を男性に渡すと、男性は携帯をチェックした後「これは預かる」と携帯をカバンにしまいました。携帯がないと仕事でもかなり困るため、なんとか返してくださいと伝えましたが「おまえ、あれだけのことしといてふざけるなよ」と怒鳴られてしまい怖くてそれ以上返してもらうよう言うことができませんでした。

男性はカバンから紙を取り出し、「警察に行かれたくないやろ?」と穏やかな口調で言ってきました。「こっちも警察に行くような真似は、兄ちゃんがかわいそうだと思うからやめておく。その代わりこれにサインして。示談でおさめてやる」と、目の前に示談書と書かれた紙とボールペンを持ってきました。

私は恐怖で緊張しており、しっかりと内容を確認して冷静に判断することができませんでしたが、「盗撮をしたことを認める」という文言と「罰金として30万円を支払うことに同意する」という文言ははっきり覚えています。

30万円という金額に驚いた私は「罰金って、30万円もするんですか」と恐る恐る男性に聞きました。男性は「規約にもちゃんと書いてあるよね?他の店なら100万は取られるよ」と答えました。読んでないこちらが悪いとは思いましたが、サインすると30万円を払わなければならないのかと途方に暮れてしまい、示談書の前でしばらくじっとしていました。

すると男性は先ほどの穏やかな態度から豹変し、ベッドを蹴り上げて「示談で済ますんか、警察行くか、どうするか決めろ!」と大きな声で怒鳴りつけて来ました。もう仕方がないと私は震えながら示談書にサインをしました。30万円で済むなら安いと考えようという気持ちになっていました。

それを見て男性は「じゃあ、控えは後で送るから。あと念のために免許書見せて」と、サインをしたばかりの示談書を取り上げて免許書を渡すように要求してきました。もう、この場をとりあえずやり過ごすことしか頭にない状態になっていた私は、言われるままに財布から免許書を取り出して渡しました。男性は自分の携帯で免許書の写真を撮り、「じゃあまた連絡するから」と言って部屋を出て行きました。後日男性から連絡があり、「一週間以内に罰金を払うように」ということと振込先を伝えられたため、これで終わるならと期日までに30万円を支払いました。

いろいろと調べたところ、示談をしておけばそれ以上トラブルになることはないということだったので安心して過ごしていましたが、お金を振り込んでからしばらくしてまた連絡がありました。本当は無視したかったのですが、ビジネスホテルでの男性の対応を思い出して怖くなったため電話に出て応対しました。

「盗撮の件で女性が精神的にダメージを受けていて、お店を辞めてしまった。彼女は人気があったので固定客が減ってしまった。損害賠償金として100万円を払って欲しい」という内容でした。私はすでに示談をしていたので、それはおかしいのではと勇気を出して男性に話しましたが、「それとこれとは話が別」と全く打てあってもらえず、それどころか「払わないなら警察に行くまでだ」と言われました。

もう自分ではどうしようもないと感じ、このままでは身の危険も感じています。この間支払った30万円で今回のことを全て解決してほしいのですが。


【どのような流れで解決に至ったか】

今回のケースでは、風俗の男性と示談を交わしたことになっています。しかし示談書の控えは「送る」と言われていたのに送られてきていません。まずは弁護士が風俗の男性と接触し、示談書の控えを出すよう要求しました。

男性が出してきた示談書を確認すると、確かに相談者のサインがありました。しかし示談の条項には「この件についてはこれ以上金銭を要求しない」「今後一切この内容について争わない」という清算条項が入っておりませんでした。

(示談書に盛り込むべき内容については、(リンク:)「風俗で盗撮がばれた時の示談金相場と正しい示談の結び方」を参照してください)

まずはこの示談書の効力を取り消すため、示談書にサインをする時に男性が相談者を怒鳴りつけたこと、また、「示談書にサインをするか警察に行くか決めろ」という発言があったことで、男性に恐怖の念を生じさせて示談書にサインすることを強要したとして、民法96条を根拠に示談の取り消しを主張しました。

弁護士が間に入ったことで男性の態度も急変し、示談の効力を取り消す旨のこちらの主張に対しても特に反論はなかったため、その後改めて清算条項をはじめ、相談者の要望を反映した条項を入れ込んだ示談書を風俗及び男性側に提示し、今回の件は終局的に解決させることができました。